IPF が Parkour Earth に抗議してるらしい
ソース
Mit さんの速報。
https://twitter.com/Mitsuki_2nd/status/894366380794892288
『Parkour Earthの発足に対して、WFPF色の強い国際組織のInternational Parkour Federation(IPF)が抗議!FIGはもはや蚊帳の外で、パルクール界の中の覇権争いになるかも。http://www.insidethegames.biz/articles/1053676/ipf-say-their-bid-to-be-recognised-as-parkour-if-is-still-pending』
そういや WFPF なんて団体もあったね。どんな色なのかは全くわからないけども。
この件についての他のコメント
shuto さんのコメント見つけた。
https://twitter.com/shuto756/status/894490290899230721
『外部からきた団体に仕切られるのが嫌だといいながら、自分以外に仕切られるのは全部嫌だったのかなあ 大前提としてParkour Earthの目的がおかしなものでないとして、身内(トレーサー)がパルクールを発展させようと頑張ってくれてるんだから応援すればいいのになあ』
私もそう思ったし、そうすると思ってたんだけど、そうでもないのかも。パルクールがワールドワイドにフレンドリーでシェアラブルなもの、というイメージは意外と少数派だったりして。
元記事
Row over who controls parkour deepens as legitimacy of new body questioned
元記事は insidethegames というオリンピック情報を発信してるサイトの記事。重要そうなところを和訳してみると、
- 『"The IPF is closely linked to another organisation called the World Freerunning and Parkour Federation which is a for-profit organisation that has shareholders,“』
- IPF は WFPF という株主を擁する営利組織と親しいんです
- 『"A lot of those shareholders are on the board of the IPF.』
- 株主の多数は IPF の役員(理事?)だったりします
- 『"The IPF does not have principles of governance, it does not have elections but a self-elected Board.』
- IPF はガバナンスの原則を持っておらず、役員決めるのも自選なんですよ
- 『"One of our founding key principles is National Federations federating and that has not happened under the IPF or any other bodies out there.』
- 『"The community have embraced Parkour Earth overwhelmingly because it has come from that democratic viewpoint.“』
- PE は圧倒的に擁護されてるのは、民主的な観点によるものです
こんな感じ?(間違ってたら指摘していただけるとうれしいです)
要するに以下の派閥がありますよ、と。
- 非営利で民主的な Parkour-Earth
- 株主を擁する営利組織である IPF ← NEW!!
雑感1:第二勢力、第三勢力
PE という非営利マンに仕切られたら、パルクールで稼いでる団体さんは(稼ぎづらいだろうから)黙ってられないよなあ。IPF という第二勢力に呼応するマンが増えるかもしれない。
あるいは第三勢力(IPFとは違った営利組織とか?)も登場したりして?
雑感2:PE 頑張って
個人的には(PEかIPFかどっちか選べというのなら)PE に頑張ってほしい。だって パルクールという文化は民主的かつオープンに守られるべき であって、どこぞの組織や個人の利益や生活なんて正直知らんがな。むしろ文化より組織や個を優先するような輩は統括の立場から消えるべき。
ただ、PE が全面的に信頼できるかというと、まだわからない。今後に期待(というか監視)かな。狂わないような組織設計になれば理想だけど、組織は狂うものなので難しいかもなぁ。
雑感3:理想論
理想は「パルクールという文化は、いかなる組織にも管理されない自由の下で生きていてほしい」なんだよなあ。
でもそうもいかなくて。パルクールはビジネスにもなるので、FIG を始め色んな奴が狙ってる。とりあえず FIG みたいなのを食い止めるために PE が登場して、オリンピックの統括とかに先回りしようとしている(「オリンピック統括に認められたパルクール≒この世界のパルクール」になってしまい既存のパルクールが死ぬ可能性がある。だから PE が先にその権利を勝ち取って、FIG みたいな外野に乗っ取られないようにする)ってのが今の構図だと思う。
だけど組織である以上、たぶん PE も狂う。狂わずに、文化を守り続けるためには?自由を、多様性を維持し続けるためには?どうすればいい?
そもそも私が考える自由とは、守るべきものとは何を指している?
- PK/FR/ADD と呼ばれるオリジナルの文化を途絶えさせたくない
- 競技化はかまいませんよ。むしろ盛り上がるので積極的にやればいいと思う
- だけど競技パルクール=パルクール、ADD何それ美味しいの?になっちゃうのはダメだ
- 両方とも上手いこと共存させたいんだよ
って感じかなあ。まさに理想論。
感想
今後パルクール界隈は、文化はどうなっていくのか。楽しみでもあり、恐ろしくもある。
本気で変えたいなら行動するべきだけど、そんなことするくらいなら私は練習する。そもそも現状でもパルクール≒フリップゲーが多数派を占めているわけで、私はパルクールにはもう期待していない。けれど、フリップゲーじゃないパルクールもまだまだ死んでないし、表に出てないだけでトレーサー達にもちゃんと根付いてる。そこを潰されたくはない。
せめてこうしてブログネタにするなどして「考えること」くらいはやりたいと思う。