Chase Tag(チェイスタグ) とかいうパルクール鬼ごっこが既に存在していた件

高い身体能力を持つ大人のアスリートがガチで「鬼ごっこ」をするスリリングな新スポーツ「Chase Tag(チェイスタグ)」とは? - GIGAZINE

パルクール鬼ごっこなら私も検討したことがある。今まで誰も考えなかったのが不思議なくらいだったけど、存在していたか。

Q&C

  • 『カメラの奥に見えるのが「子」。ルールは鬼ごっこそのもので、鬼は子を捕まえれば勝ち、子は鬼から逃げ切れば勝ち』
    • 追われる側は「子」と呼ぶのね
    • で、「捕まえる」の定義は?
  • チェイスタグは「parkour(パルクール)」から発展したゲームということもあり、チェイスタグの選手たちは、パルクールの競技者(トレーサー)たちが大半を占めています。』
  • 『20秒逃げ切った子の勝利。ゲームの制限時間は20秒』
    • なるほど賢い、思い切って瞬発的な世界にしたのね。狭いフィールドと20秒という短時間。その手があったか
    • 私はフィールドも制限時間も深く考えずに、色んな組み合わせを検討していたが上手く作れなかった。やはり瞬発にしちゃうのが最適解なのかなー
  • 『体のどこかにタッチすれば鬼の勝ち。しかし、そのタッチがやすやすとは許されません。』
    • 定義あった。
    • それだけでええんかな。審査員必要で面倒くさくない?……と思ったけど、他のスポーツもそういうもんだよね。
  • 『Damien氏によると、チェイスタグに求められるものは「スピード」「敏捷性」「障害をくぐり抜ける能力」』
    • フィールド設計が賢い。障害物を低めのバーと台に限定し、かつ密集させることでチェイス(追いかける)が損なわれないようにしている。……ここまで思い切らないとダメだったのか。壁も長いレールも対岸(長距離ジャンプじゃないと渡れない)も高低差も要らなかったのね
    • 障害物は簡単に乗れる or くぐれる がゆえにループ問題(障害物周囲をぐるぐる回って長期戦になること)も発生しない。……くぐる、か。Underbar マンと自負していたのに、どうして思いつかなかった。
    • フィールドが狭いことで撮影や観賞も容易だ。エンターテイメントとして扱いやすいということ。

感想

私が思い描いていた鬼ごっことだいぶ違う。

私が描いていたもの:

  • 障害物に制限はない(低くてくぐれるバーと台だけではない)
  • フィールドにも制限はない(狭い人工フィールドのみではない)
  • 既存のスポットや自然環境をそのままフィールドとして使うことも考えていた
    • 「プレビューフェーズ」で下見して、その後「バトルフェイズ」で戦うとか
  • 制限時間は短いとは限らない
    • 1時間以上どころか無制限も考えていた
  • 「あそこに登れるのはアイツ一人だけ。つまり、俺たち鬼はアイツに届かない。制限時間以内にアイツが力尽きて降りてくるのを待つしかないんだ」という展開も普通にアリ
  • フィールドが安全であるとは限らない
    • しくじったら怪我する、死ぬのも普通にアリ
    • 正確に動くのは大前提なんだよ。フィールドが安全を保証したらそんなの普通のスポーツと変わらんで。パルクールをその辺と同列にしたくない
  • 1 vs 1 ではなく N vs M を想定していた
    • 鬼二人が子一人を狙うという戦略も可能
  • ケイドロのシステム(捕まった子は檻に閉じ込められるが、生きてる子のタッチで復活できる)を組み込むのもアリ

しかし私の検討が実ることはなかった。

私は欲張りすぎた。そしてトレーサーを過信しすぎた。私がこれで鬼ごっこになると思えたのは、私自身が考案者であり、かつ多様な環境で長時間かつ正確に動くことに費やしてきた屋外トレーサーであり、複雑なルールに対して寛容な大人だったからだ。しかしそれはマイノリティだった。試行相手の確保すら困難を極めた。

彼らは違った。これでもかも制約に制約を重ねることでシンプルにした。いや、彼らからしてみればそんな意図などなかったのかもしれない。瞬発的な屋内トレーサーがパルクール鬼ごっこを検討すると、このような仕上がりになるのだろうか。

ともかく、私が何度考えても形にならなかったものが、こうもあっさりと実現されているのを見て、私は感動した。同時に自分の創造センスの無さと、自分のスタイルを押し通そうとする(太字部分)利己的側面に呆れた。

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Twitter も調べてみた。

結論: 情報収集は時期尚早。