音ゲーマーなトレーサー

「音ゲーやるなら楽器やれば?」について | atsushi | note

Atsushi さん(関西の方)の記事。

私は音楽的感性やリズム感を養うのに音ゲーを嗜んでいる。彼はどうパルクールと絡ませるのか……と思ったら関係がなかった(タイトル見れば自明だけど)。

なぜ音ゲー

現代のパルクールパフォーマンスは BGM と同期していない。ただ垂れ流した BGM の下で適当に動くだけだ。私はそれを美しくないと前々から思っていた。

「真の意味で同期したい」

では、それはどういうことか。「拍子単位で合わせること」だとわかった。

しかし実践は困難を極めた。体力や滞空時間といった物理的制約、正確にリズムを刻む諸能力(面倒くさいので「リズム感」と総括する)。

そのうちリズム感の部分で、(少なくとも私の)パルクールでは養えなかった。音楽を聴くだけでもダメ。楽器演奏に費やすほど悠長でもない。ちなみにこの時は「リズム感」が不足しているという要因にすら気づけていなかった。

ある時、たまたま立ち寄ったゲームセンターで、Vault できそうなレールを見つけた。が、それは足で踏むタイプの音ゲーで使うバー(体を固定するために掴む用)だった。

音ゲーか……」

興味本位で挑む。意外と面白かった。「汎用力(パルクールで培った身体能力や諸感覚だけでどこまで通用するか)を試す」という体で練習を少し犠牲にする程度には、面白かった。

程なくして、犠牲にしてよかったと確信することになる。「リズム感」に気付けたからだ。

音ゲーのおかげで、私は「リズム感」を養えた。真なる同期に近づけたのだ。

パルクール音ゲーをつくりたい

真なる同期を目指す過程で、私は「パルクール音ゲーを作ったら面白いんじゃないか」と思うようになった。ゲームは純粋に楽しいし、戦略的で実践的なため、動的な適応を好む私のパルクールにはマッチしているからだ。楽しみながら鍛えていけるという期待もあった。

もちろん容易でないことは想像に難くない。なにせ真なる同期に加えて

  • どんなコンセプト?
  • ゲームを実現するためのセンサは?デバイスは?プログラムは?
  • そもそもお金と場所は?

これらも必要だからだ。

進展はまだまだ(少なくともあと数年でどうにかできるものではないだろう)だが、ここでも「リズム感」は役に立っている。おかげで脳内パルクール音ゲーで楽しめるくらいには歩めた。妄想が、想像や検討のレベルにまで落ちてきている。