Little Parkour は何が Little なのか

リトルパルクール lang:ja - Twitter検索 を読んでいる。Little とは何が Little なのだろう。距離と高さ、あるいは 高さ が Little なんだと思う。

表で示すとこんな感じ

距離 高さ 結果 備考
距離も高さも Little でないので Little PK ではない
Little Little 高さだけが Little でも Little PK である
Little 距離だけが Little なら Little PK ではない
Little Little Little 距離と高さが Little なので Little PK である

Little ≒ Safe

私は、Little Parkour は安全にパルクールを行うためのやり方・考え方だと思っている。Little Parkour が安全担保のために Little という制約を課している、と思えば割と覚えやすい。

「距離と高さが Little」なら、失敗しても(Little じゃない場合と比べると)大事には至りにくい。比較的安全に練習できる。また「高さだけが Little」でも、比較的安全である。だから上記のような結論を出した。

ところが「距離だけが Little」は、安全ではない。たとえば陸橋のヘアピンカーブは、距離にすれば二メートルもないが、高さは身長の数倍以上を超えることが多い。落ちたらタダでは済まない。

「距離も高さも Little ではない」は言わずもがな、安全ではない。

ゼロは Little なのかどうかという話

Little Parkour が好きな人なら「地面で練習するには Little?」という疑問が浮かぶだろう。地面――つまりは 高さがゼロ の場合、Little と言えるのかどうかという話だ。

私は 高さゼロは Little ではない と捉えている(※1)。というのも、地面は足場ではないし、障害物でもないからだ。いくら地面上で練習したところで、実践の障害物では全く通用しない。野球でたとえるなら、素振りだけしても打てるようになれないのと同じだ。

しかしながら、「そうだろうか?ボールをバッティングティーで固定するようなものではないか」と捉える人もいるかもしれない。つまり素振りよりは多少実践的である、という主張だ。その辺はトレーサー次第だろう。ただ、私は、高さゼロは素振りに等しいくらいだと感じているから、そう主張している。

……と言っておいて何だが、一方で、高さゼロでの練習も有意義(アップ、基礎トレ、フォーム確認矯正、ポージング検討など)なことがあり、その文脈では高さゼロも Little とみなすことがある。そういう意味で、ケースバイケース で捉えるのがしっくり来るだろう。

※1 地面での練習が無意味と言っているわけではない。