日本一有名なトレーサーの規模感
定量的な証拠があるわけではないが、現時点の日本一有名なトレーサーは ZEN さんだと思う。各種アカウントのフォロワー数などのメモ。
※値は 2017/09/02 時点
ZEN(@zen_pk_official)さん | Twitter
フォロワーは 38950。
ZENさん(@zen_pk_official) ? Instagram写真と動画
フォロワーは 242千人、つまり 242000 人。
Wikipedia
初版は 2016/01/06 に作られている。
パルクール施設活動絡みで 3700 いいね in Twitter
https://twitter.com/zen_pk_official/status/882500234693066752
『仲間が広島にパルクール専用施設を作る活動を続けています。全国にパルクールが出来る場所が増えていきますように』
ZEN さんのツイート。投稿日は 17/07/05、反響は 2017/09/02 現在で 576 リツイートに 3795 いいね。
ZEN という媒体
パルクール絡みの活動を有利に進めるために、ZEN さんに紹介してもらうという戦略が今後は有益になるだろう。とはいえこのアカウントは「ZEN 個人」ではなく「LDH 所属の ZEN」なので、(LDH の首を縦に振らせるという意味で)ハードルが高いかもしれない。……といいつつ、彼の活動を見た感じ、結構裁量を与えられているようにも見えるので、トレーサーの誰もが応援したい活動であれば勝手に紹介していただける気もする。
この反響数の内約は?
内約として考えられるのは以下。
- (1)トレーサー
- (2)トレーサーZENのファン
- (3)LDH 所属タレント ZEN のファン
このうち (3) はどれだけ占めているのだろうか?……といってもわかりようがないので、898 さんのツイートを比較に出してみる。898 さんにはほぼ (1) と (2) しかいないだろうから、898 さんツイートの反響≒トレーサーの反響とみなせるだろう。
投稿日は 2017/07/31、反響は 2017/09/02 現在で 102 リツイートに 216 いいね。あとは単純計算すればそれっぽい数字が出る。リツイート数は4.7倍、いいね数は17.5倍もの差がある。
トレーサーがセキュリティや警察とファイトする動画
https://twitter.com/Mitsuki_2nd/status/900513010933833728
『警備員と戦って勝った気になるとか、動画にして人気取ろうとか、日本の中高生あたり、真似してないよね?自浄作用のないパルクールプレーヤーに人気が集まるほど、若い子が真似して、パルクールは迷惑なゴミストリートスポーツに落ちぶれていくよ!』
ツイートで言及されてる動画が INSANE FRONT FLIP OVER DEATH DROP + SECURITY FIGHT! - YouTube これ。
「え、これって Not Real(警備員役を導入して作品として作ったもの)だよね?」と思いきや、ガチだった。
vs Security というジャンル
vs Police とか vs Security とかいったワードで検索するとゴロゴロ出てくる。
これらが Not Real だけなら問題無い(デリケートな作品ではあると思うが)けど、残念なことにガチもちょこちょこ混じってる。さらっと見ただけなので正確な割合は不明だし、もしかしたらリアルな Not Real なのかもしれない(けど Not Real ですよーと明示的に警告入れてないのはアウトだと思う)けど、とりあえず「Security Fu*k You」とわざわざメッセージを入れてる動画はあった。
あと、全体的に思うのはパルクールじゃなくて ただのスカイウォーキング やんってことかな。
国内は侵食されているか?
2017/08/28 22:45:08 現時点では未だだと思う。
「パルクール 警備員」「パルクール セキュリティ」「パルクール 警察」このあたりのワードで調べてみたけど、まだ見つかっていない。Not Real な作品と、あとは海外の分を転載したやつばかり。
この先はどうなることやら
日本のネット文化を考えると、たぶん一度でもガチ動画を上げただけで炎上する。燃え方がひどいと、ニュースサイトでも取り上げらたりして、数万、数十万以上の人々の目に触れてしまう。インパクトはあまりに大きい。
「たかがネットの出来事だろ?」と言うと、そうでもない。炎上で一個人が一組織が壊滅的に追い詰められた例は一つや二つじゃない。スポーツやカルチャーがそうなった例は知らないけれど、マイナーで発展途上のパルクールを乱すくらいの破壊力はあるんじゃないかな。
真似する人を出さないために
どうすればいいのかなと考えてみて、「炎上したらキミの人生が詰むよ?」という観点で恐怖を啓蒙すればいいのかなとひらめいた。
どうすれば言い逃れできるかな
仮に炎上したとして。
「あれはパルクールじゃありませんよ。彼(炎上動画の投稿主)が勝手に誤解してるだけやよ?」
……通じないかな?
Little Parkour は何が Little なのか
リトルパルクール lang:ja - Twitter検索 を読んでいる。Little とは何が Little なのだろう。距離と高さ、あるいは 高さ が Little なんだと思う。
表で示すとこんな感じ
距離 | 高さ | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|
距離も高さも Little でないので Little PK ではない | |||
Little | Little | 高さだけが Little でも Little PK である | |
Little | 距離だけが Little なら Little PK ではない | ||
Little | Little | Little | 距離と高さが Little なので Little PK である |
Little ≒ Safe
私は、Little Parkour は安全にパルクールを行うためのやり方・考え方だと思っている。Little Parkour が安全担保のために Little という制約を課している、と思えば割と覚えやすい。
「距離と高さが Little」なら、失敗しても(Little じゃない場合と比べると)大事には至りにくい。比較的安全に練習できる。また「高さだけが Little」でも、比較的安全である。だから上記のような結論を出した。
ところが「距離だけが Little」は、安全ではない。たとえば陸橋のヘアピンカーブは、距離にすれば二メートルもないが、高さは身長の数倍以上を超えることが多い。落ちたらタダでは済まない。
「距離も高さも Little ではない」は言わずもがな、安全ではない。
ゼロは Little なのかどうかという話
Little Parkour が好きな人なら「地面で練習するには Little?」という疑問が浮かぶだろう。地面――つまりは 高さがゼロ の場合、Little と言えるのかどうかという話だ。
私は 高さゼロは Little ではない と捉えている(※1)。というのも、地面は足場ではないし、障害物でもないからだ。いくら地面上で練習したところで、実践の障害物では全く通用しない。野球でたとえるなら、素振りだけしても打てるようになれないのと同じだ。
しかしながら、「そうだろうか?ボールをバッティングティーで固定するようなものではないか」と捉える人もいるかもしれない。つまり素振りよりは多少実践的である、という主張だ。その辺はトレーサー次第だろう。ただ、私は、高さゼロは素振りに等しいくらいだと感じているから、そう主張している。
……と言っておいて何だが、一方で、高さゼロでの練習も有意義(アップ、基礎トレ、フォーム確認矯正、ポージング検討など)なことがあり、その文脈では高さゼロも Little とみなすことがある。そういう意味で、ケースバイケース で捉えるのがしっくり来るだろう。
※1 地面での練習が無意味と言っているわけではない。
小型トランシーバー BONX でパルクール
https://twitter.com/tkafumi/status/897083763548536832
- 『小型トランシーバーBONXを使ってパルクール! 動画を撮るときのキュー出しに使いました!他にも色々出来そう』
- 『サイクリングとか登山、アウトドアで遊ぶ時にも便利そうだし、便利かどうかは置いといて秘密工作員ぽくて楽しかった』
キュー出し(開始の合図)で使ってみたという話。いちいち大声出す必要が無いのは地味に便利そう。
BONX?
公式サイトによると、
- 最大同時接続10人まで
- 専用アプリ + インターネット
- 接続はリアルタイム検出(一度圏外になってもまた繋がれば自動接続される)
- よーわからんけど色々技術使ってるおかげで「簡単に、自然に会話できる」みたい
- 防水、耐衝撃、長時間バッテリー
- お値段は1個が16000円、2個セットが30000円くらい
使いみち
パルクール鬼ごっこやサバゲーみたいな 多人数パルクールゲームにおける通信手段 として使えそう。
……まあそんなゲームは(私が知る限り)無いんだけど。
壁走りの世界記録
Farthest distance wall running (parkour) - Guinness World Records Classics - YouTube
3.49m ですと。
これ「壁を走る」の定義はどうなってんだろ。
- 触れるだけでよい?ダメなら具体的にどれだけ踏み込めば有効とカウントされる?
- n歩目はどこを蹴ってもよい?たとえば「n-1歩目よりm[cm]以上離さないとダメ」とか「n歩目はこの領域部分を蹴らないとダメ」みたいなルールがあったりしません?
- 助走はどれだけ使えばいい?(他の制約にもよるが助走制限がないなら助走ゲーになる)
- そもそも水平距離を測るのってむずくない?歩数や高さの方が測りやすいと思う(壁走りかというと微妙だが。でもパルクールの Wallrun は垂直方向だよね)
個人的にはトレーサーじゃなきゃ伸ばせないような制約であってほしいな。
忍者が不足しているらしい
各地のテーマパークで忍者争奪戦が勃発 深刻な不足の背景は? - ライブドアニュース
テーマパークで働く「忍者役」が不足していますよって話。
なんで不足してる?
- 海外に忍者ファンが多く、需要は高まってる
- だけどトレーニングきつい、収入少ないせいで不足している
トレーサーの出番ですよ?
一見するとパルクールと忍者は相性が良さそうだけど、別にそんなことはなくて。
トレーサーなら身体能力はクリアしてるだろうし、トレーニングにもついていけるだろう(あるいはすぐ慣れる or 食らいつく精神力がある)。問題はそこじゃなくて、忍者も 結局役者なので演技が必要 だということ。
忍者については無知だけど、演じれるようになるまでどれくらいかかるんだろう。見た感じ、長そう(少なくとも月単位)だけど。トレーサーとしては、忍者はあくまで経験を積む&金稼ぐくらいの用途でしかないが、その割には合いそうにないってのが正直なところか。
忍者という個性
トレーサーがキャリアを積む際、「忍者」という属性 を前面に押し出すと目立てるかもしれない。
属性の有効性については、前例が少なくとも一つある。ひかりさんの「JK ブランド(本人にその意図があるかは不明だが)」。
忍者属性にはJKブランド以上のパワーがあると思う。何より「忍者」という、誰もが知っている知名度が大きい。パルクールの名は知らなくとも、忍者なら知っている。「すごいトレーサー」はピンと来なくても「すごい忍者」ならピンと来る。そこからパルクールも知ってもらえるし、自身の実力もアピールしやすいはず。
ただ、そのためには 忍者像を追う(黒装束という格好、手裏剣などの道具の扱いなど) 必要があるなど、自己演出が必要になる。トレーサーとして自然体でいられるわけじゃないのは窮屈か(だから誰もやらないのかなあと思ったり)。
自由と実力
https://twitter.com/parkour0108/status/900730908696690689
『パルクールって部活みたいに教える人とか指摘する人とかいなくて自由に出来るスポーツだけど、裏を返せば成長がストップすればするほど動きが不自由になっていくスポーツだと思う。 最近の俺の状況成長しようにも成長できなくてトレーサーとして死んでいってるのがよく分かる。正直怖い。』
これを読んで、ふと自由とは何だろうと考える。
色んな観点の自由
色んな観点の自由があって、パルクールでも全部は満たせない、ということではないか。その「色んな観点」とやらがどうとでも言えそうだけど、たとえば以下のように捉える。
- (A)他者や場によって制限されないこと
- (B)自分の実力の無さによって制限されないこと
- ©自分の日常生活の都合によって制限されないこと
- (D)自分の心身状態によって制限されないこと
そのうちパルクールが担保してくれるのは?
パルクールが担保してくれる自由は、実は (A) だけ。
でも (A) を謳歌するためには実力が必要。実力もないのに「一人で何でもできるんですよ」「誰も何も言いませんよ」と言われたところで、途方に暮れるだけ。
この事は、既に染まってるトレーサーにはピンと来ないだろうけど、別のたとえを使うとピンと来る。たとえば、熟練したプログラマーならパソコン一つで一生自由に遊べるけれど、パソコンを知らない素人にパソコンを与えたところで、やはり途方に暮れるだけ。
実力の付け方
(A) を味わうには実力が必要だけど、(A) の下で実力を付けるのは難しい。
学生は割と高度なスポーツ技能を有しているけど、それは(引用元でも言及しているように)部活があるから。詳しい先生や先輩が丁寧に教えてくれるし、サボっちゃいけない怠けちゃいけないという場の強制力があるし、あんな先輩になりたいとかあいつに負けたくないとかあの子にいいところ見せたいとかいったやる気発生の機会もある。一人で取り組むよりも何倍も、何十倍も効率的かつ効果的だ。
ところがパルクールはどうか。部活みたいなものはない。せいぜい全国のごく限られた場所で、限られた頻度で練習会が開催される程度である。仮に毎回参加したとしても、部活の頻度と質には到底及ばない。
しかし一方で、スピーディーに成長していくトレーサーもいる。中には開始から一年でベテラン勢に加わる者も。才能(一人でも成長していける資質)を持ってるケースもあるけど、たいていの場合は 仲間と練習している というだけだ。自分から積極的に行動して、仲間つくって、一緒に行動することで 部活みたいな状態を自らつくっている(本人にはそういう意図や意識が無いこともある) にすぎない。
(A) を味わうために、最初は (A) を犠牲にする
前々から思っていたのは「部活みたいな環境があれば、割と誰でも成長しやすいのではないか」ということ。早い話、学校の部活みたいな濃密な機会を、パルクール界隈にも導入するということ。
……ごく当たり前の結論を言っているだけもかもしれない。けど、こうしてちょっと考えてみて、改めてこの結論が強固なものとなった。
パルクール用障害物デザインディスカッショングループ STURDYmade を読んでる
STURDYmade - The parkour construction laboratory | Facebook
Sturdy とは「頑丈な」の意。パルクール用の頑丈なオブジェを作ろうぜ的な Facebook グループ。
どんな投稿がある?
最近の投稿をさらっと眺めただけだけど。
- 「こんなの作りたいんだけど、まずはどうすればいいですか?」的な入門ヘルプ
- 「こんなの作ってるんだけど、この部分どうしたらいい?」的な発展ヘルプ
- 「こんなの探してるんだけど、誰か知ってる?」的な探し物お尋ね
- 「こんな面白そうな場所があるよ」的な街角紹介
- 「こんなの作ってみました」的な作品紹介
- 「こんなの作ってます」「ここまで出来たぜ」的な進捗紹介
- 「こんなの作ってるんだけどもっと面白くしたい、誰かアイデアちょうだい」的な緩募
- 「うちの子はこんなので遊んでます」的な我が子紹介
- 「デザイン用フリーソフト探してるんだけど」的なソフトウェア質問
- 「こういうのってパルクールに使えないかな?」的な緩募
注意書きのQ&C
from https://www.facebook.com/groups/sturdymade/permalink/865808790183634/
- 『This is a group for design and construction of parkour equipment and spaces.』
- equipment と space ね。わかりやすい単語
- object、obstacle との違いは何だろ?
- 『Off topic posts (showreels, crowdfunding, marketing, etc.) will be removed and the poster will be banned without warning.』
- 意訳:関係無い投稿したら消します&投稿者も問答無用でバンしますんで
- ほー、割とエコシステム効いてる感じやな
- 『Try the search function in this group before posting if you have a pretty simple question. Low effort/content posts (“hey has anybody built a vault box?”) may be removed, especially if they are not generating discussion.』
- 意訳:簡単な質問する前にまずは検索してね。質問が有益じゃない(調べたらすぐわかる、曖昧すぎる、ディスカッションにつながらない類のもの等)なら消しますんで。
- やはり効いてるね。界隈では珍しくないっすか?(海外ではそうでもないのかも)
感想とか雑多に
- ぱらぱらっと眺めるだけでも「ほうそんなんがあるんか」と刺激になる
- 英単語ムズイ。特に材料、機材、資材系……
- 単位のインチとフィート、全然ピンと来ないっす……
- Facebook なので一覧性がちょっと……
- タグとかカテゴリとかあればもうちょっとアタリつけて読みやすいかな
- 人気順ソートとかできないんかな
- 皆さん、なんでそんなに広い場所持ってるんすかね……
- 体系的な資料(へのリンクを集めたリンク集)があれば捗るかなあとは思った
- 一番知りたかったのは 複数の配置パターンを簡単に試行する方法 だったんだけど、やはり無いっぽい。まだ技術が?知見が?追いついてないのか、それとも需要がないのか(単に金と手間がかかりすぎるからな気がしないでもないが)
IPF が Parkour Earth に抗議してるらしい
ソース
Mit さんの速報。
https://twitter.com/Mitsuki_2nd/status/894366380794892288
『Parkour Earthの発足に対して、WFPF色の強い国際組織のInternational Parkour Federation(IPF)が抗議!FIGはもはや蚊帳の外で、パルクール界の中の覇権争いになるかも。http://www.insidethegames.biz/articles/1053676/ipf-say-their-bid-to-be-recognised-as-parkour-if-is-still-pending』
そういや WFPF なんて団体もあったね。どんな色なのかは全くわからないけども。
この件についての他のコメント
shuto さんのコメント見つけた。
https://twitter.com/shuto756/status/894490290899230721
『外部からきた団体に仕切られるのが嫌だといいながら、自分以外に仕切られるのは全部嫌だったのかなあ 大前提としてParkour Earthの目的がおかしなものでないとして、身内(トレーサー)がパルクールを発展させようと頑張ってくれてるんだから応援すればいいのになあ』
私もそう思ったし、そうすると思ってたんだけど、そうでもないのかも。パルクールがワールドワイドにフレンドリーでシェアラブルなもの、というイメージは意外と少数派だったりして。
元記事
Row over who controls parkour deepens as legitimacy of new body questioned
元記事は insidethegames というオリンピック情報を発信してるサイトの記事。重要そうなところを和訳してみると、
- 『"The IPF is closely linked to another organisation called the World Freerunning and Parkour Federation which is a for-profit organisation that has shareholders,“』
- IPF は WFPF という株主を擁する営利組織と親しいんです
- 『"A lot of those shareholders are on the board of the IPF.』
- 株主の多数は IPF の役員(理事?)だったりします
- 『"The IPF does not have principles of governance, it does not have elections but a self-elected Board.』
- IPF はガバナンスの原則を持っておらず、役員決めるのも自選なんですよ
- 『"One of our founding key principles is National Federations federating and that has not happened under the IPF or any other bodies out there.』
- 『"The community have embraced Parkour Earth overwhelmingly because it has come from that democratic viewpoint.“』
- PE は圧倒的に擁護されてるのは、民主的な観点によるものです
こんな感じ?(間違ってたら指摘していただけるとうれしいです)
要するに以下の派閥がありますよ、と。
- 非営利で民主的な Parkour-Earth
- 株主を擁する営利組織である IPF ← NEW!!
雑感1:第二勢力、第三勢力
PE という非営利マンに仕切られたら、パルクールで稼いでる団体さんは(稼ぎづらいだろうから)黙ってられないよなあ。IPF という第二勢力に呼応するマンが増えるかもしれない。
あるいは第三勢力(IPFとは違った営利組織とか?)も登場したりして?
雑感2:PE 頑張って
個人的には(PEかIPFかどっちか選べというのなら)PE に頑張ってほしい。だって パルクールという文化は民主的かつオープンに守られるべき であって、どこぞの組織や個人の利益や生活なんて正直知らんがな。むしろ文化より組織や個を優先するような輩は統括の立場から消えるべき。
ただ、PE が全面的に信頼できるかというと、まだわからない。今後に期待(というか監視)かな。狂わないような組織設計になれば理想だけど、組織は狂うものなので難しいかもなぁ。
雑感3:理想論
理想は「パルクールという文化は、いかなる組織にも管理されない自由の下で生きていてほしい」なんだよなあ。
でもそうもいかなくて。パルクールはビジネスにもなるので、FIG を始め色んな奴が狙ってる。とりあえず FIG みたいなのを食い止めるために PE が登場して、オリンピックの統括とかに先回りしようとしている(「オリンピック統括に認められたパルクール≒この世界のパルクール」になってしまい既存のパルクールが死ぬ可能性がある。だから PE が先にその権利を勝ち取って、FIG みたいな外野に乗っ取られないようにする)ってのが今の構図だと思う。
だけど組織である以上、たぶん PE も狂う。狂わずに、文化を守り続けるためには?自由を、多様性を維持し続けるためには?どうすればいい?
そもそも私が考える自由とは、守るべきものとは何を指している?
- PK/FR/ADD と呼ばれるオリジナルの文化を途絶えさせたくない
- 競技化はかまいませんよ。むしろ盛り上がるので積極的にやればいいと思う
- だけど競技パルクール=パルクール、ADD何それ美味しいの?になっちゃうのはダメだ
- 両方とも上手いこと共存させたいんだよ
って感じかなあ。まさに理想論。
感想
今後パルクール界隈は、文化はどうなっていくのか。楽しみでもあり、恐ろしくもある。
本気で変えたいなら行動するべきだけど、そんなことするくらいなら私は練習する。そもそも現状でもパルクール≒フリップゲーが多数派を占めているわけで、私はパルクールにはもう期待していない。けれど、フリップゲーじゃないパルクールもまだまだ死んでないし、表に出てないだけでトレーサー達にもちゃんと根付いてる。そこを潰されたくはない。
せめてこうしてブログネタにするなどして「考えること」くらいはやりたいと思う。
パルクールスポット共有サイト「URBN Jumpers」
URBN Jumpers - Decouvrer et partager les meilleurs endroits de parkour !
スポット共有ネタはたまに出てくるけど、こんなモダンなサービスは初めて見た。
Q&C
- 『URBN Jumpers is a mobile application especially designed for parkour, art of movement and freerunning.』
- やっぱ mobile 必須か
- especially ってことは、PK とか以外の用途も少しは想定してるってこと?
- 『The platform allows you to find, share and rate the best spots for these sports.』
- 検索とシェアはありきたりだけど、ほー、rate(評価)もできるのね。
- for these sports。もしかしたら sk8 とか他のスポーツ用のスポット共有にも使われたりすんのかな?
- 『Our original idea was to create a database gathering all the places discovered in our region.』
- in our region
- 日本含むん?
- 日本含む=日本語も漏れなくサポートしてるん?
- 『useful for all urban athletes.』
- なるほど。トレーサー以外もなんとなくだけど想定していて、だから Jumperって名前にしてるのね(と見える)
- 『Who Are We ?』
- Urban Dimension という会社
- 対象はパルクールとうより urban sports
- 2017年、3人の熱心な若者により創設
- 『Therefore, Urbanosphere stands for a constant respect of other people and public infrastructures.』
- 尊重は大事。良いと思います!
- ただその哲学を利用者に徹底させるとなると堅苦しくなるんだよなあ。どうするつもりなんだろ
- 『We would like to thank our precious collaborators who helped us in making this daydreaming project a concrete reality.』
- 挙がってるのが、
- PARKOUR ACADEMY
- Dani TPK
- Kungz Squad
- Academie quebecoise d'art du deplacement
- Parkour & Freerunning Gym: Evansville, IN: Hardkour Ninja Unlimited
- あたり。
- どうでもいいけど Hardkour Ninja Unlimited へのリンク先、ミスってますよ(e-mail required で面倒なので知らせない)
Shunta さんの疑問
https://twitter.com/Shun_Shirai/status/893140038036238336
『どうやってマネタイズするんだろうか。』
確かに。アプリも無料だし、月額利用料とか有料プランとかそういう話も書いてない。
屋内パルクールジムのクラウドファンディングが成功してる
日本初!雨でも楽しめる本格屋内パルクールジムを広島から! - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)
おめでとうございます。
- 支援総額: 2,659,000円
- 目標金額: 2,340,000円
- 支援者数: 108人
Q&C from 応援コメント
- 『パルクールとの関わりは東京のジムで一度体験したのみですが、「スポーツ」ではなく考え方や教育も含めた「トレーニング文化」という捉え方に共感して支援します』
- 見てくれてる人はいるんだなあ
- 地道に活動することが重要なんだろうね。パルクール広島さんも何年以上と活動されているみたいだし。
- 『広島に室内パルクールができるのを子供たちと一緒に、楽しみに待っています!』
- 『パルクール興味あるな~どっかないかな~と思ってたときに、Facebookのウォールに私の友人の、そのまたさらに友人の人の投稿が流れてきてこのクラウドファンディングを知り、何かの縁を感じさっそく支援』
- 何が起こるかわからないものだなあ
- 偶然を手に入れるためにも、やはり地道か……
- 『家族一同、丁寧に教えて頂きいつもありがとうございます。子供の運動機能の向上、大人では衰えた体の体力向上と先生方にパルクールを楽しく教えて頂き本当にパルクールの素晴らしさを実感』
- 丁寧な応対が普及のコツなのかもしれない
- 「初心者は自分で自律的に頑張るべし(それが出来ないやつはトレーサーの資格ないよ?)」的な価値観に安易に頼りがちだけど、普及させたいならそれじゃダメなんだよね。こちらから歩み寄らないと。ガツンと殴られた気分
- 『日本全国にパルクールジムができたら、全国パルクールジム行脚をしたいなと思っています』
- 楽しそう
SASUKE 考えた人が作ったスポーツエンターテイメント「KuroOvi」
KuroOvi - What defines an Ultimate Hero?
Q&C
- 『様々なアルティメットチャレンジによりチャンピオンの座につく者は現代の「究極のヒーロー」と言えるでしょう』
- ヒーロー。
- 『競技中に使用する衣服やシューズはご自身でご用意ください』
- ほう自由なのね
- (チャレンジ内容にもよるけど)装備品ゲーになるかもしんない
番組出演に関する同意書
- 出場する以上、メディアに露出する覚悟はあるとみなすよ(写真撮ってネットにアップしたりしますんで)
- 怪我は自己責任やよ?(応急処置はするけど)
- 応募してくれた動画の著作権はワイらが持つよ?キミちゃうよ?
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC_uxDDrcKNg9Cbq9UPYCeuQ
メイキングやプロモーションが公開されてる。
- スタッフさん楽しそう。こういうテスター的な仕事無いんかな(PKGあたりは既に確立してる気がしないでもない)
- 電車から脱出せよ は面白いね、現実の世界観を模した感じのやつ
- 『僕らがイメージできない事を挑戦者に考えさせる様なセットを作る』 いいね。その方が絶対面白い。SASUKE みたいなパワーゲーより何倍も。
- 揺らすのかと思ったけど揺らさないのかな
感想
こういうエンターテイメントはもっと活性化してほしい。パルクールと関係なくてもいい。「プロが考えた障害物コース」はそれだけでも刺激になる。界隈はコースつくるのに興味ないからコースで遊びたいマン(というよりコース遊び生かして鍛えたいマン)は一人で頑張るしかなくて、でも一人だと主観だらけで偏る。偏りを打破してくれることを期待。
パルクールの国際連盟「Parkour Earth」
APEX と FIG の提携解消記事の和訳が出てた - memo の続き。で、ガハハ勢からパルクールを守るために出来たのが Parkour Earth という国際的な組織。
17/08/04 Mit さん速報 によると『パルクールの国際連盟「Parkour Earth」の発足が本日正式に発表されました。現段階では、英国、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、ポーランドの6国の統括組織(協会・連盟)から成る国際組織です』
よし見てこうか。
About Q&C
- 『Parkour Earth is the International Federation for Parkour/Freerunning/Art du Déplacement.』
- PK、FR、ADD。ちゃんと全部カバーしようとしてる。
- だよね。PK だけ守っても FR や ADD(いやADDはマイナーだし語感もアレなんで、使うガハハ勢はいないと思うけど)をガハハされちゃ意味ないもんね
- 『will be』
- これから頑張るのね。頑張って。応援してまふ。
- 『promote the interests of traceurs/traceuses, freerunners, practitioners, members & the international community.』
- ほう、traceur と freerunner だけじゃなくて、そう分けたか
- practitioner って何ぞい。traceurでもtraceuseでもfreerunnerでもない何か、だよね。
Constitution Q&C
- 『It includes our Objects, Values & Principles,』
- え?なんでそこで障害物?としばらく困惑した脳筋勢
FAQ Q&C
- 『To be the sole governing and administering body for the sport internationally.』
- 『Parkour Earth recognises the Council of Europe definition of sport:』『"Sport" means all forms of physical activity which, through casual or organised participation, aim at expressing or improving physical fitness and mental well-being, forming social relationships or obtaining results in competition at all levels.』
- PE が言ってる「Sports」って何やって話
- 表現と(心身)改善も含んでる
- 『Parkour, Freerunning and/or Art Du Déplacement is the primarily non-competitive physical discipline of training that develops the ability to move freely over and through any terrain using only the body, principally through running, jumping, climbing and quadrupedal movement.』
- ほい来た、パルクールの定義。文脈は「で、PK/FR/ADD は Sport なん?」
- Discipline 派
- Discipline って単語苦手なんだよなあ。和訳したらどうなる?ニュアンスがピンと来ぬ
- over(越える)と through(抜ける)
- terrain(地形)。ほー、Objects とか Obstacles という言葉は使わずに、か。
- ability to move freely。効率とか機能性とか、そういった「追い求める観点」はあえて明示せずに「freely」と来たか。……これが一番しっくり来るかもな。というか最近の定義は大体これだと思う。各観点を並べる時代は終わったのだ。
- 『This definition is the sporting definition and does not fully describe the art, discipline and/or philosophy as a whole. Beyond the sporting definition』
- 『Parkour, Freerunning and/or L’Art Du Déplacement is also a method of physical training』
- Method 派でもあるのね
- 『competitive practice is recognised as an element in the training practices of some communities and/or practitioners』
- 「競争」はどうなのかというと、「一部の人達やコミュニティによって」「一要素として」認識されてるだけだよってスタンス。
- 『Parkour Earth recognises and protects diversity』
- 多様性を守る。
- ホンマやね?仮にしくじったら死ぬ競技を出したとしても、守ってくれる?
- 『However, it is recognised that there are sensitivities and nuances in language throughout the international community on the various names/terminologies utilised.』
- 色んな感じ方や(言葉の)ニュアンスがありますよー。で締めくくってる
- various names/terminologies ってどういうことやろ。日本語の「パルクール」もこれかな?
感想
- 読み物として面白い。
- この先界隈はどうなるんだろ。わくわくどきどき。
- 直近ではないけど PE 自体が腐ったり、少数派(たとえば私)のパルクールを認めてくれなかったりといったことが懸念。
APEX と FIG の提携解消記事の和訳が出てた
APEXと国際体操連盟(FIG)の提携解消の記事の日本語訳をつくりました。 - みっと日記
もうちょっとピンと来たいのでヒントを集めている。
Q&C
- 『パルクールの外にいる国際組織が、パルクールコミュニティの発展についてルールと規制を作ることは、絶対にして欲しくありません』
- 『もし各国において、国内の体操統括団体だけが唯一の認定パルクール団体となった場合、既存のパルクールの熟練者達は、危険な上に(あるいは)薄まってしまった新しい形のパルクールがこれまでのパルクールに勝利することにより、パルクールの世界から追い出されてしまうかもしれません。』
- 『もし私たちパルクールコミュニティが、私たち自身の国際連盟を創設しない場合、外部の計画、利益を求める組織からの攻撃に晒され続けるでしょう』
- そうだよなあ。自由だ自由だ言うても国際的に保証させることはできない&パルクールには(主に競技)ビジネスでガハハできるポテンシャルがある、だからガハハしたい勢に奪われることは自明の理
- 国際的に保証させる唯一の手段は、国際的な組織しかない?
- 『国際連合として認知されるうえで複雑な要因の1つは、国際スポーツ連盟(GAISF)の規則により、スポーツ規則には競技性がなければならないということです』
- ここがよくわからない
- GAISF に従った組織でなければ、FIG みたいな組織への抑止力にはなりえないということ?
- スポーツ無関係の国際的な組織をつくって抑止させることってできないんかな?
感想
だいぶイメージ湧いた(と思いたい)。